「なんやとアホ!!」
「アホにアホ言われたないわ!ちっさいんやから大人しくしとけ!!」
「!!おま…ムダにデカい女よりよっぽどマシじゃボケ!」
「ボケ!?言うに事欠いてボケか!アンタ中間の成績あたしより悪かったやんか!」
「文系の科目だけな!理数はオレのがずっと上やったやろが!」
「要するにアンタの頭は固いねん!ガッチガチに固まった頑固親父や!」
「まだピチピチの高校生をつかまえてどこが親父や!」
「くしゃみの声とかむっちゃ親父くさいやん!」
「そんなんお前も一緒じゃ!女らしさっちゅーもんがどこにもあらへん!」
「あたしはれっきとした女や!!」
「……元気やなぁ」
「ほんまになぁ…あほらしなってくるで」
「ちゅーか話題ずれていってることに気付いてへんのがイタイな」
「ほんならちゃん言うたればええのに」
「嫌や」
「即答やな…」
「だってあの夫婦漫才見とるんおもろいやん」
「まぁそれは確かに」
「「誰が夫婦や!!」」
「あっハモった!?ちょっと大谷、真似せんといてよ!」
「それはお前や!オレのが0,2秒速かった!」
「…………」
「呆れてものも言えへんわ」
「のぶちゃんにまさしく同感」
「ああいうところだけちゃんと聞き取るねんなぁ」
「鬼もびっくりの地獄耳やな」
「あーあ、あの2人だけしか見るもんないー暇ー」
「…そういや中尾っちは?」
「あーなんかなぁ、部活の後輩がどっか連れてった」
「投げやりやな…」
「なーにが『10分ぐらいで帰ってくるわ!』やねん。もう30分経っとるわ」
「あ、今日買い物行くとか言うとったっけ?」
「そうや!今度デート行く服買いに行こうって約束したのに…!!」
「うーん……のぶちゃん買うん遅いからそろそろ行かなあかんよなぁ」
「もーどないしよ……あ!ちゃん一緒に行かへん?」
「えぇ!?私!?いや、ええけど…」
「あ、なんか用事ある?」
「リサとサーティーワン行こ言うててんけどなぁ…終わらへんからええわもう」
「よし決まり!中尾っちはもういい!」
「ええの?」
「ちゃんあたしと買い物行くん嫌?」
「ううん。のぶちゃんと行くのは楽しいから好きー」
「ほな行こっかー」
「行こかー。どこ行く?いつものとことちょっと違うとこ行かへん?」
「あ、ええなー」
「アイスのがええ!!」
「何言うてんねん夏といえばカキ氷やろ!」
「なんでよ!カキ氷って所詮は氷やんけ!」
「アイスかてドロドロしたら気持ち悪いし食えへんやろ!」
「それでもアイスや!いっぱい味あるし!…って、あれ?は?」
「は?知らんで」
「ちょ、なんでや!今日はと一緒にサーティーワンの予定やったのに!!」
「それでアイスかお前」
「そうや。ってゆうかまじでは!?ってかばんあらへん!!」
「あー、これは完璧置いていかれたな小泉」
「うそやん…………!もう絶対アンタのせいやわ大谷!」
「はぁ!?なんでオレのせいやねん、もとはといえばお前が始めやろ」
「大谷とくだらん言い合いしとったから行ってもたんやー!」
「ちょ、オレのせいにすな!!」
「のぶちゃんごめんなーおまた…あれ?」
「あれー、中尾っちやん」
「まだおったん?」
「おってん。どうしたん小泉さん、悲壮感バリバリやで」
「…大谷のアホのせいでに振られてん…」
「だからオレのせいちゃうって」
「まぁそれはええとしてさ、のぶちゃん知らん?」
「(流した!?)知らん。気が付いたらともどもおらへんかった…」
「えー?今日買い物行こう言うてたのになー」
「もしかして中尾っちも置いていかれたな?」
「うん、ちっちゃいんは黙っといてな」
「!!!(黒!!!)」
「…もしかしてとのぶちゃん一緒に帰ってもた…?」
「うわー有り得そう」
「さんとのぶちゃん話のテンポ絶妙やからなぁ…」
「どこ行ったんやろ…」
「電話してみたらええやん」
「今月やばいねん」
「そんなんオレかて一緒や」
「じゃあオレかけるー」
「中尾っち大丈夫なんや」
「のぶちゃんとはウィルコムの仲やから☆」
「(なんか今星飛んだな)」
「…あ、電話や」
「中尾っちか」
「中尾っちや」
「出ーへんの?」
「出たら絶対こっち来る言うやん」
「言うやろな」
「嫌やん」
「えぇ!?(ほんまにカレカノかこいつら…!)」
「最近中尾っち冷たいし」
「うん」
「なんか和菓子ラブやし」
「…?うん」
「あたしはケーキのが好きやのに」
「………」
「ねりきりいっぱい持ってきてもらってもそんなに数食べれへんし」
「…甘いもんな」
「回を追うごとに数増えるし」
「はぁ」
「だからな、もう耐えられへんねん」
「え?(だからって何が?)」
「もう中尾っちとは別れる」
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
「っていう夢やってんやんかー」
「ちゃん……最後のとこはまず有り得へんわ」
「それは私もそう思うわ」
「でもそこ以外はすごい現実のにおいがプンプンするなぁ」
「やろー?もうほんまおもろかってなぁ」
「ちゃんの夢ってほんまおもしろいの多いなぁ」
「千春ちゃんもそう思う?でも千春ちゃんと鈴木くんの夢は見たことないねん」
「そうなん?」
「うん。だってほら、あっちのが可愛げないけどおもろさは上やからインパクトあるんちゃうかな」
「やっぱりカキ氷はいちご練乳やろ」
「そんなん邪道やわー。やっぱりみぞれやろ」
「なんでそんな見た目はまんま氷のもん食べなあかんのよ」
「シンプルイズザベストや。いちごに練乳なんか甘ったるいだけやんけ」
「甘いのがええんやんか。あ、ほな今度はクールにブルーハワイ練乳とかしてみよかな」
「はぁあ!?そんなことするアホおるとは思わへんかった…つーかクールって。やっぱアホや」
「アホってなによアホってー!ええやんか全部の組み合わせ試したって!」
「キモいわ!」
「キモい言うな!!」
「…やっぱり上やんなぁ」
「千春ちゃんらは可愛いねんけど、あの子らはアホやねん。それがおもろい」
「息ぴったりやな」
「さすが夫婦」
「「夫婦ちゃう!!」」
「…な、なんかちゃんの夢と被るなぁ」
「ほんまやなぁ…」
「でもあたしと中尾っちは別れへんで」
「はいはい」
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15画漢字で30のお題より、04:噛(ラブコン)
これ、すんごい不親切だけど誰がどのセリフかわかりますか…?(汗)